60秒でわかるMBO
MBO(Management Buyout)とは、会社の経営陣が、自ら買収側に立って自社(または自社の事業)を買い取る取引です。上場会社の場合、経営陣は投資ファンドなどと組んで買収目的会社をつくり、TOB(公開買付け)で株主から株式を集め、残った株主をスクイーズアウトで整理して上場廃止(非公開化)に至るのが典型です。買収資金の多くは銀行からの借入(かりいれ)でまかなうため、MBOはLBO(レバレッジド・バイアウト)として組成されることが多くなっています。
誰が買うのか
経営陣。多くの場合、投資ファンド(スポンサー)と共同で買収会社(SPC)を設立し、そのSPCが株式を取得する。
どう株を集めるのか
上場会社ならTOB。条件を提示して株主から応募を募り、成立後は残った株主をスクイーズアウトで整理する。
資金はどう組むのか
スポンサーと経営陣の出資(エクイティ)と、銀行等からの借入(デット)を組み合わせる。借入の返済原資は買収した会社のキャッシュフロー。
何が難しいのか
買い手である経営陣が、売り手である株主の利益も守る立場にある。この利益相反をどう管理するかが、MBO最大の論点。
おすすめの読み順
コンテンツ一覧
MBOの基礎
定義、MBOの種類、M&A・TOB・LBO・MEBO・EBOとの違い、当事者の役割、利益相反の構造。
読む 学ぶ歴史と動向
米国LBOの誕生、日本でのMBOの展開、規制の進化、近年の非公開化の潮流。
読む 学ぶプロセス完全ガイド
初期検討、特別委員会、デューデリジェンス、TOB、スクイーズアウト、非公開化後まで7段階で解説。
読む 学ぶ法規制と公正性
公開買付規制、会社法のスクイーズアウト手続、経産省指針、少数株主の過半数(MoM)条件、株式買取請求、海外比較。
読む 学ぶファイナンス完全解説
企業価値と株式価値、資金使途と資金調達(ソーシズ・アンド・ユーシズ)、デットの種類、返済原資と返済余力比率、コベナンツ、投資倍率と内部収益率。
読む 実践ケーススタディ
架空の上場企業「ハルナ精機」のMBOを、TOB価格決定からExitまで数字で追う。
読む 実践計算ツール
企業価値ブリッジ、LBOリターン、返済余力チェック、TOBプレミアム計算。
使う 実践開示資料の読み方
公開買付届出書、意見表明報告書、特別委員会答申、算定書のどこを読むか。
読む 実践立場別ガイド
株主、経営者、従業員、取引先、金融機関、ファンド、社外取締役の視点。
読む 調べる用語集
120語超を読み方・英語名・定義・注意点つきで収録。検索と分野フィルター。
引く 調べるQ&A
基本、手続き、株主の立場、ファイナンス、リスクの5分野で40問超。
読むケーススタディの主要数字
本サイトの解説は、架空の上場企業「ハルナ精機株式会社」のMBOで一貫させています。架空企業・人物・数値はすべて創作です。
このサイトの方針
- 実在の企業・個人の個別案件は扱いません。法制度や実務慣行は一般論として解説し、数値例はすべて架空のケースで示します。
- 「簡単に説明する」と「浅く説明する」は違います。直感 → 具体例 → 数字 → 図解 → 専門用語 → 実務での意味、の順で説明します。
- 数字は必ず一本の流れでつなげます。TOB価格 → 株式価値 → 企業価値 → 必要資金 → 借入 → 返済 → Exit → リターン、を同じケースで追います。
- 法令・制度の記述は執筆時点の一般的理解であり、改正や個別事情により異なりえます。実際の案件では必ず専門家にご確認ください。